お知らせ
一度は失われた伝統の味が復活! Vol.7は『コラボメニュー』特集
2021年に入っても猛威を振るう新型コロナウイルス。
全世界の感染者数は遂に1億人を突破。
日本国内でも42万人に迫る勢いを見せており、
まだまだ予断を許さない状況が続いています。
徳島の飲食店を応援するために生まれた【お持ち帰りデリ・とくしま】。
しかし、その飲食店や消費者を支える生産者の方々も、ずっと苦しい状況に置かれています。
そんな生産者と飲食店とをつなぎ、新たな味わいをつくりだすことで消費者へアピールしたい――。
公式YouTubeチャンネル 【お持ち帰りデリ・とくしまチャンネル】の特集動画Vol.7は『コラボメニュー』特集です!
MCを務めるのは、人気フリーアナウンサー森本 晴香。
マスコットキャラクター“デリくん”と一緒に、一度は失われた特産品の復活と新たなコラボレーションを生み出す道のりに迫ります!
2020年5月〈半田手延麺 八千代〉倒産
徳島県美馬郡つるぎ町半田は、四国山脈から吹き降ろす冷たい風と吉野川の澄んだ水、良質の小麦からつくられる特産品「半田そうめん」で知られています。
そのルーツは江戸時代中期の藩政時代までさかのぼることができ、ここ半田は“そうめんの里”として栄えてきた歴史があります。
しかし、新型コロナウイルスの影響は想像以上に深刻なものでした。
2020年5月、人気メーカーの一つである〈半田手延麺 八千代〉が徳島地裁美馬支部に破産申請し、15日付で破産手続き開始決定。
このニュースは徳島県内はもちろん、全国の半田そうめんファンに大きな衝撃を与えました。
国産小麦にこだわった〈半田手延麺 八千代〉の半田そうめんは、全国各地の物産展などで評判となり、インターネット等の通信販売も好調。
多くのファンを持つメーカーとして、麺好きから支持を集めていました。
最盛期は海外へも販路を拡げ、年間約1億円の売上があったといいます。
しかし、新型コロナウイルスの蔓延によって業績が悪化。
とどめを刺したのは、売上の中心だった百貨店における催事が軒並み中止になったことだそう。
経営が立ち行かなくなり、惜しまれつつ看板を下ろすことになったのです。
〈株式会社そらにわ〉によって復活へ
このまま失われるには、あまりにも惜しい。
そう考えて〈半田手延麺 八千代〉の復活に手を挙げたのが、阿波市にある〈株式会社そらにわ〉のトップ、森 和也さんです。
父親の実家が半田の隣にある三加茂町だったこともあり、幼少期から半田そうめんに慣れ親しみ、大好物の一つだったという森さん。
〈半田手延麺 八千代〉の復活にチャレンジすることにしたのは、二つの理由があったといいます。
一つは「徳島の伝統産業を守る」というストーリーに関わることに魅力を感じたため。
そしてもう一つは「誰もが役割のある社会づくりを目指す」という理念のもとで取り組む「障がい者の就労の現状を変える」ことへつなが
る可能性を感じたからだそう。
「製造業は障がい者雇用との親和性も高く、ビジネスとしても大きな可能性を秘めています。淡路島で就労継続支援A型という福祉サービスの運営を通じて、障がいを持つ方々も得意なことであれば十分に戦力として働いていただくことが可能だと知りました。販売サイト管理や商品の梱包・発送を担当いただければと考えています」
「国産小麦100パーセントにこだわる。それが〈半田手延麺 八千代〉でつくる半田そうめんの大きな特徴です。国内で製造されているそうめんの大半はオーストラリア産の小麦が原料。私自身が調べたところによれば、国産小麦100パーセントでそうめんをつくる事業者は〈半田手延麺 八千代〉以外に8社しかありません」
「ずっと製造に携わっていた工場長をはじめとするスタッフたちも“復活するなら、ぜひ一緒にやらせてほしい”と言ってくれました。そうめんにするには難しい国産小麦の扱いに習熟したスタッフたちが帰ってきてくれる。そのまま〈半田手延麺 八千代〉の復活ができると思いました」
クラウドファンディングの活用などもあり、廃業から半年ほどで〈半田手延麺 八千代〉は復活。
しばらく機械を動かしていなかったこともあり、ボイラーやエアコンの故障などに見舞われましたが、11月17日から半田そうめんの製造が再開されました。
復活から進化へ。夢のコラボレーションが実現
復活したとはいえ、状況が好転したわけではありません。
【お持ち帰りデリ・とくしま】の発起人である千葉大輔がFacebookでコラボレーションを呼びかけたところ……。
有り難いことに「何でもやるよ」という力強いコメントが!
コメントを送ってくれたのは〈株式会社アーク〉で取締役総料理長を務める藤木慎二さんです。
〈半田手延麺 八千代〉の半田そうめんを使った新規メニューの開発を快諾してくれました!
徳島駅クレメントプラザ地下1階の飲食店街「徳島駅バル横丁」で〈酒とめし 酒場 ダン〉〈西洋酒場 井ーツ〉〈すし酒場 一鐵〉を手掛ける藤木慎二さん。
「僕らはずっと徳島で飲食店をやっていて、美味しいものをつくるのが仕事です。半田そうめんを復活させるという挑戦、コロナ禍でいろんな事情を抱えた人がいますし、お店で食べることができない人にもテイクアウトで半田そうめんを使った料理が提供できれば」
藤木さんから「半田そうめんを使ったコラボレーションメニューが完成しました」という連絡をいただいたのは、2021年1月下旬。
さっそく森さんと一緒に「徳島駅バル横丁」へ向かいます。
完成したコラボレーションメニューは和風・洋風・寿司の3種類!
〈酒とめし 酒場 ダン〉〈西洋酒場 井ーツ〉〈すし酒場 一鐵〉という3店舗それぞれの特色を生かしたテイクアウト可能な料理とのこと。
どのような形で半田そうめんが生かされているのでしょうか。
1品目の和風メニューは「半田そうめんのお宝巻き(海鮮太巻き)」。
シャリの代わりに半田そうめんを使い、さまざまな具材を宝物のように巻き込んだ太巻きです。
藤木さんによれば「醤油ではなく、すだちを搾ってから、めんつゆで食べてもらいたい」とのこと。
食感にアクセントを出すためにたくあんが加えてある点もポイントの一つです。
森本さんも海鮮と半田そうめんの相性の良さにびっくりしていました。
続いての1品は「半田そうめんのカリカリクリームチーズパスタ」。
そうめんつゆと生クリームで半田そうめんをクリームパスタ風に調理して、パルメザンチーズを下に敷き、フライパンでカリカリに焼き上げたという意欲作です。
「話を聞いているだけで食べたくなりますね」と森さんと森本さんも興味津々。
「美味しい!」「クリーミー!」と声が上がります。
「お酒を飲む方にも喜んでいただけると思います。特に白ワインとの相性は抜群ですよ」と藤木さんも太鼓判。
ラストを飾るのは「炙り鳴門鯛と半田そうめんのまぜそば」。
こちらは徳島が全国に誇る鳴門の鯛を炙り、すだちを使ったポン酢ジュレ、れんこんチップと一緒に半田そうめんの上にあしらい、わさび風味のかけダレを回しかけ、全体をよく混ぜ合わせて食べるというもの。
爽やかな中にもピリッとした刺激のある味つけは、コシのある半田そうめんにぴったり。
ぜひ大人に食べてほしいまぜそばとなっています。
一度は失われた特産品を復活させた企業が生産者となり、そのポテンシャルを引き出すコラボレーションメニューを飲食店が担当する。
「こういう変化がある食べ方ができてこそ、今までのスタンダードな食べ方も生きてくる。相乗効果が生まれると思うんですよね」と藤木さん。
二つの思いが重なった結果、伝統の味はさらなる進化を遂げ、未来へと受け継がれていく新たなスタートを切ることができました。
コラボレーションメニューで半田そうめんをゲットしよう!
今回、実現した「半田そうめんのお宝巻き(海鮮太巻き)」「半田そうめんのカリカリクリームチーズパスタ」「炙り鳴門鯛と半田そうめんのまぜそば」の3種類をテイクアウトで購入された方、先着20名に〈半田手延麺 八千代〉の半田そうめんを1袋プレゼント!
※【お持ち帰りデリ・とくしま】公式LINEで入手できるプレゼントクーポン「半田手延麺 八千代の半田そうめん 1袋プレゼント!」が必要です(有効期限:2021/02/28)。友だち登録後、クーポンをゲットしてからご注文をお願いいたします。
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文:重藤 貴志